人工造雪機から出てくる雪を踏んで確かめる佐藤副社長=8日昼ごろ

人工造雪機から出てくる雪を踏んで確かめる佐藤副社長=8日昼ごろ

長野県 上田・小諸

急ピッチ、人工雪でゲレンデ造り 上田市の菅平高原 ここ数日の冷え込みに安堵

信濃毎日新聞(2024年11月10日)

 根子岳や四阿山を見晴らせる標高約1600メートルの菅平高原スノーリゾート(上田市)で人工雪づくりが進んでいる。「日差しが強く造雪したそばから解けだしていたが、ここ数日の冷え込みでたまり始めた」。運営するハーレスキーリゾート(同)副社長の佐藤芳暢(よしのぶ)さん(54)は8日昼、安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 同社が運営する「裏太郎ゲレンデファミリーコース」を11月半ばにオープンしよう―と急ピッチで作業。オープン時にコース幅5~7メートル、全長約500メートルのゲレンデを想定している。

 1時間当たり1トンの人工雪をつくれるフランス製造雪機4台を昨年導入。気温に関係なく動かせ、今年は9月末に稼働を始めた。国内有数の寒冷地菅平高原でも、近年は温暖化で営業終了時期が前倒し傾向にある。早期開業によって顧客獲得を目指す。

 「滑走したくてうずうずしているお客さまのために、少しでも早く開けたい」と佐藤さん。8日夕方、22日のオープンを決めた。

(正中麻侑生)

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