イタリアの日本酒品評会「ミラノ酒チャレンジ」で、林酒造場(朝日町境)が最高特別賞に次ぐプラチナ賞を獲得した。2023年度醸造では、全国新酒鑑評会で県内唯一の金賞。金沢国税局酒類鑑評会でも優等賞に選ばれ、三つの受賞を重ねた。杜氏(とうじ)の林秀樹さん(36)は「とことん手間暇かけて造ったお酒。国内外で評価を受けたことがうれしい」と話した。
ミラノ酒チャレンジは、日本酒人気の高まりを受けて2019年に始まった。4部門11酒類に分かれ、イタリア酒ソムリエ協会の日本酒ソムリエら約100人が味わいや香りを審査。初挑戦の林酒造場は看板銘柄「林」を出品し、純米大吟醸の部では受賞82品のうち最上位17点のプラチナに入った。純米吟醸の部では銅賞に選出された。
このほか、林酒造場は23年度、5月の全国新酒鑑評会で3年連続の金賞。4月の金沢国税局酒類鑑評会での優等賞は10年連続の快挙となった。
林さんは「受賞が続くことが励みになる。今年もおいしいお酒を届けられるよう頑張りたい」と語る。24年度の醸造は11月初旬にスタートし、新酒の発売は12月下旬を予定している。