氷見市南大町で氷見の海や山の幸を使った欧州の家庭料理の店を営んでいる吉澤寿真(としまさ)さん(41)と浩美さん(40)夫妻=同市朝日丘=が9日、朝食と昼食を兼ねた「ブランチ」の営業を始めた。市内で宿泊した人の居場所づくりを目指した試み。氷見産イノシシ肉を使ったメニューも用意し、ジビエの魅力も広げたい考えだ。
2人は長野県から移住し、昨年2月に料理店「ボーノ・ペッシェ」を事業承継した。10月に店名を北欧・フェロー諸島の言葉でそよ風を意味する「Lot(ロット)」に変更。ブランチ営業は観光客から「宿をチェックアウトした後、列車を待つ間に行くところが少ない」などの声を聞き、夜の営業に加えて始めた。
さまざまな軽食を用意する中で、イノシシ肉のソーセージを使ったホットドッグやハム、ベーコンを提供するほか、パスタのミートソースにも使う。「氷見のジビエはすごくおいしい。氷見の名物にしたい」と吉澤さん夫妻。ブランチ営業を通して「観光客がまちを巡るきっかけになればうれしい」と話す。
ブランチ営業は木、金曜を除く午前10時~午後2時。