中能登町無形民俗文化財「苗裔(びょうえい)祭」(ばっこ祭り)は17日、能登部上の能登部神社で5日間の日程で始まった。初日は拝殿でしめ縄打ち式が営まれ、氏子ら約20人が神様の逢瀬(おうせ)の準備を整えた。
能登部上、西馬場、徳丸の住民がわらの束をねじって長さ約6メートル、直径最大15センチのしめ縄2本を仕上げ、清水景子宮司がおはらいした。能登部神社の本殿と、同町西馬場の愛宕(あたご)神社の神木に飾られる。
祭りに合わせて造ったどぶろくも奉納された。お神酒として振る舞われる。
ばっこ祭りは能登部神社の男神が愛宕神社の女神を迎え入れ、年に一度の逢瀬を楽しむ神事。19日に神迎式(しんげいしき)、21日に還御式(かんぎょしき)が営まれる。