家屋を囲むように取り付けられる「オオダレ」=南砺市相倉

家屋を囲むように取り付けられる「オオダレ」=南砺市相倉

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着々と冬支度、南砺・相倉合掌集落で伝統の雪囲い

北日本新聞(2024年11月20日)

 19日の富山県内は寒気や上空の気圧の谷の影響で冷え込み、富山地方気象台によると、富山、秋ケ島(富山空港)、八尾、上市、魚津の5地点で今季最低気温を記録した。上市は0・6度、魚津は3・0度だった。最高気温も全10地点で10度を下回った。南砺市平地域の世界遺産・相倉合掌造り集落では同日、昔ながらの雪囲い「オオダレ」を設置する作業が始まった。冬本番を控え、冬支度が着々と進んでいる。

 オオダレは、ススキとわら縄を編んだ伝統的な雪囲い。昔ながらの景観を守るため、保存財団が管理している合掌造り家屋など13棟に設置する。

 初日は中島仁司事務局長(44)と地元の大学生が2棟で作業し、骨組みとなる木を固定した後、2メートル四方ほどのオオダレを、竹とわら縄を使って囲った。

 残りは天候を見ながら1週間ほどかけて設置する。中島事務局長は「冬準備する集落の様子を観光客に見てもらいたい」と話した。相倉では今季、初雪はまだ降っていない。

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