氷見漁港(氷見市比美町)で20日、全国ブランド「ひみ寒ぶり」宣言が出され、富山湾が誇る冬の味覚の出荷が始まった。初日は723本が水揚げされ、氷見魚市場は活気づいた。宣言は昨季より33日早く、2012、19年度と並んで過去2番目の早さになった。
宣言は漁業者や氷見漁協、仲買人の代表でつくる判定委員会が魚の質や漁獲見通しを基に判断している。ブランド強化のため、今季はひみ寒ぶりの認定基準を「6キロ以上」から「7キロ以上」に改めた。
競り場には重さ9~15キロが中心に並び、仲買人が次々と競り落とし、出荷していた。
氷見漁協の井野慎吾専務理事は「2~3日前の寒波で北海道から南下してきたブリが定置網に入り、安定出荷のめどが立った」と話した。