来年の干支(えと)「巳(み)」にちなんだ越前焼の置物作りが、福井県越前町の窯元で行われている。土の風合いを生かしたヘビたちが、温かみのある表情で新年を待っている。
窯元「踏青舎(とうせいしゃ)」代表の泉さんは20年ほど前から干支の置物を作っている。今年は亀など縁起物と合わせた置物4種類と箸置きを制作。妻がデザインを担当しており、形がシンプルなヘビは干支の中でも難しいという。今回は丸みのある体にくりっとした目をつけ、花やハートの柄をあしらって、かわいらしい印象に仕上げた。
11月21日は原型を整える作業を行った。泉さんは「一つ一つ違う形や表情を見てほしい」と話していた。越前陶芸村内の直売所「越前焼の館」で販売している。