高岡市立博物館の企画展「映画ポスター・チラシ展」が23日、同館で始まり、市内の映画館の歩みを紹介している。来年1月13日まで。
市内初の映画館は1914(大正3)年にオープンし、61(昭和36)年には16館を数え、映画は娯楽の中心だった。
市民から寄贈された昭和初期の資料を中心に初公開の40点を含む85点を展示。「世界館」「帝国館」などの映画館が作ったポスターやチラシ、建物の写真が並ぶ。「高岡劇場」に関する新聞記事のスクラップや、「中央劇場」の前身の芝居小屋を会場とする演芸のチラシもある。
江戸中期の高岡の孝行人、孝子六兵衛を題材に昭和初期に市民が製作した無声映画「輝く孝道」にも焦点を当て、千保川や高岡古城公園での撮影の様子が分かる写真を並べている。