信濃毎日新聞(2024年11月27日)
県内外で活動する安曇野市出身の黒板アーティスト、錦鯉野(にしきごいの)アキコさん(49)が、大町市と松川村にまたがる国営アルプスあづみの公園大町・松川地区のインフォメーションセンター前で、来年の干支(えと)「巳(み)」にちなんだ作品の制作に励んでいる。金運上昇を願い、蛇3匹の周囲に宝石や小判、米俵などを色鮮やかに描く。28日まで制作を続ける予定で、錦鯉野さんが仕上げていく過程を見学できる。
蛇の抜け殻を財布に入れておくと富をもたらすとの言い伝えから、金運上昇をテーマに設定。縦1・8メートル、横5・4メートルの黒板の向かって右側に白蛇、左側に青と金色の蛇をそれぞれ配置した。作品の中央で子どもが記念撮影をすると、上方の打ち出の小づちから金の粉が降りかかっているように見えるなど、遊び心あふれる作品にしている。
錦鯉野さんは23日に制作を開始し、26日もトレードマークのニシキゴイのかぶり物を身に着けてチョークを走らせた。「また見に来るからね」と声援を送る来場者もいた。
錦鯉野さんは公園の依頼を受けて2021年から翌年の干支にちなむ作品を描き、巳は4作目。錦鯉野さんは「十二支コンプリートを目標に来年以降も頑張りたい」と話している。
黒板アートは30日~来年1月26日に展示する。月曜(祝日の場合は翌日)と12月31日、1月1日は休園。