野沢温泉村の野沢温泉スキー場は30日、今季の営業をゲレンデの一部で始める。同スキー場は今年1月、1924(大正13)年の開業から100周年を迎えた。今季を「次の100年に向けた最初の一歩」と位置付けており、来場者向けのアンケートを企画。寄せられた声を、より魅力的なスキー場づくりに生かす。
地元有志が立ち上げた野沢温泉スキー倶楽部(くらぶ)(現野沢温泉スキークラブ)が、法政大スキー山岳部の合宿を誘致して始まった。30日は、ブナの森を駆け抜ける標高約1400メートル付近の「やまびこゲレンデDコース」が滑走可能となっている。
アンケートは、全面滑走の開始を目指す12月21日から開始し、来年3月末まで実施する見通しだ。回答には、全国のスキー場情報を発信するアプリ「yukiyama(ユキヤマ)」をダウンロードし、スキー場を含む野沢温泉一帯に望むこと―などの質問に答える。回答者から抽選で毎月10人に、今季の同スキー場の1日リフト券を贈る。
昨季の利用者は約37万人で、今季はまず40万人を目指す。運営会社取締役の高沢公治さん(50)は「次の100年に向けて何を望むのか、来てくれた人の生の声にしっかり耳を傾けたい」と話した。