福井県永平寺町の曹洞宗大本山永平寺で11月29日、恒例のたくあん漬けがあり、雲水らが約5千本の干し大根を木おけに詰めていった。
たくあん漬けは修行の一環で、以前は1万5千本ほどを漬けた時期もあった。近年は雲水の減少などで少なくなっているという。
漬物を貯蔵する「香菜蔵(きょうさいぐら)」で、雲水ら約20人が午前8時半ごろから漬け込みを始めた。直径1メートルほどの木おけに、あわら市産の干し大根と、塩や唐辛子などを混ぜたぬかを交互に詰めた。足袋を履いた雲水が歩くようにしっかりと踏み固め、最後に大根の葉をかぶせて重しを載せた。
来年2月ごろに食べ頃になり、雲水や宿泊する参拝者の食事に出される。