上野大根を薄切りする小泉さん親子

上野大根を薄切りする小泉さん親子

長野県 蓼科・八ヶ岳・諏訪 特産

「いい匂い」上野大根で漬物作り 諏訪で伝統野菜の魅力知る体験会

信濃毎日新聞(2024年12月3日)

 諏訪市湖岸通りのカルチャーホームすわで、諏訪市豊田上野地区特産の「上野大根」の漬物作り体験会が開かれた。消費量の低下などで上野大根を取り巻く生産状況は厳しくなっていることから、上野大根の魅力を伝えようと市や信州諏訪農協などでつくる協議会が企画、上野農事大根組合が協力した。

 上野大根は県内各地に残る貴重な野菜を将来につなぐ県の「信州の伝統野菜」。この日は市内外の5組14人が「わっこ漬け」に挑戦。3ミリほどに輪切りにし、ザラメ、しょうゆ、酢を合わせた調味料液に漬け込んだ。

 大根を輪切りにすると、ほんのりと上野大根の香りがして「いい匂い」といった声が上がった。調味料液を密封できる袋に入れてザラメが溶けるよう袋をもんだ。2週間~1カ月ほど漬け込んでから食べるという。

 家族で参加した諏訪市豊田の会社員小泉春美さん(45)は「わっこ漬けを作るのは初めて。年末ごろにおいしくなりそうなので、お年取りに食べます」。豊田小学校5年の次女茉子(まこ)さん(10)は「厚くなったり薄くなったりして切るのが難しかった」。豊田保育園年長の長男琥太郎ちゃん(5)は「おそばに入れて食べたい」と笑顔だった。

 上野農事大根組合の笠原憲一(のりかず)組合長(58)は「農家の高齢化など上野大根を取り巻く状況は厳しい。参加した皆さんにはきょうの体験を基に、漬けた味などをいろんな人たちに広めてサポートしてほしい」と話していた。

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信濃毎日新聞デジタル https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2024120201025
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