ペルーの伝統的な銀細工の香炉。右から3人目はセミナリオ駐日大使=12月4日、福井県福井市美術館

ペルーの伝統的な銀細工の香炉。右から3人目はセミナリオ駐日大使=12月4日、福井県福井市美術館

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ペルー文化輝く銀細工 大使館が11点披露 福井市美術館

福井新聞(2024年12月5日)

 世界的な銀の産出国として知られる南米ペルーの銀細工を集めた「ペルーの宝物 ペルーの銀細工展」が12月4日、福井市美術館で始まった。スペイン植民地時代の伝統を踏襲した祭具など11点が並び、豪華で精緻な銀細工の文化に触れられる。

 ペルー大使館が主催。県ペルー友好協会(会長=清川忠・清川メッキ工業会長)が今春、大使館を表敬訪問したことがきっかけで開催に至った。

 開幕式に駐日ペルー大使ロベルト・セミナリオ氏が出席し、「銀細工はペルーのアイデンティティーと植民地時代の歴史を物語る。ペルーの文化に興味を持ってもらえれば幸い」と来場を呼びかけた。

 ペルー伝統の銀細工は、スペイン統治のキリスト教文化の下で開花した歴史がある。展示品はいずれも18~19世紀の伝統的なモチーフを基に、50~100年ほど前に作られたものという。きらびやかな香炉や燭台(しょくだい)には鳥や草花のモチーフが緻密に表現され、職人の高い技術と文化的背景がうかがえる。

 展示は10日まで。入場無料。

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