遺構展示室地階で石敷遺構を見学する参加者=12月15日、福井県福井市の県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館

遺構展示室地階で石敷遺構を見学する参加者=12月15日、福井県福井市の県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館

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通常は立入禁止...石敷の遺構、間近に 福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館で特別ツアー

福井新聞(2024年12月16日)

 福井県福井市の県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館で12月15日、石敷遺構をそのまま保存展示している遺構展示室の地階に降りて見学する特別ツアーが開かれた。地階は通常立ち入ることができず、参加した歴史ファンが戦国時代の遺構の迫力を間近に感じていた。

 石敷遺構は、川原石が幅5・6メートル、長さ38メートルに渡って積まれていて、同館の建設に伴う発掘調査で2017年に見つかった。川湊「一乗の入江」の一角とみられ、船着き場や荷揚げ場、道路として使われたとの説がある。劣化を防ぐため、普段は遺構展示室の通路からしか見学できない。

 ツアーは午前と午後の2回開かれ計20人が参加。同館の文化財調査員と学芸員の案内で見学した。石敷遺構には、足羽川の川原石が約2万個使われていることや、土部分は地下水などによる劣化を防ぐため、新たな土を約20センチかぶせて保存していることなどが説明された。

 参加者は遺構の状態や当時の様子などについて熱心に質問していた。鯖江市の50代女性は「400年前の遺構の立体感を間近に感じることができ、不思議な気持ちになった」と話していた。

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