井波彫刻師の音琴冰春(ねごとすいしゅん)さん(65)=富山県砺波市杉木=が来年のえと「巳(み)」を題材にした木像を作った。縁起が良いとされる白いヘビがとぐろを巻く姿を表現した。21日ごろから富山信用金庫東富山支店(富山市中田)のロビーで展示する。
木像は高さ1メートル50センチ、幅55センチ。スギの丸太をチェーンソーで削り、全体を造形した。うろこや腹の模様はのみや工具で細かく彫り、リアルな質感に仕上げた。 音琴さんは長崎県出身。2025年は古里への原爆投下から80年の節目だ。「平和で紛争のない良い年となるよう彫刻に願いを込めたい」と話している。