村沢さん(右)に教わりながら柚餅子づくりを体験する参加者

村沢さん(右)に教わりながら柚餅子づくりを体験する参加者

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天龍村の伝統保存食「柚餅子」づくり、ツアーで体験 文化発信や継承に向け村が企画

信濃毎日新聞(2024年12月24日)

 天龍村は12月、地域の伝統食の継承や発信に向けた文化庁の事業の一環で、地域に伝わる保存食「柚餅子(ゆべし)」づくりを体験するツアーを神原地区で3回開いた。11日にあった最終回には村内外から40~70代の6人が参加し、柚餅子の作り方を学ぶとともに地域の文化や自然に親しんだ。

 参加者は住民有志に教わりながら、中身をくりぬいたユズに小麦粉や砂糖、クルミなどと練ったみそを詰めて蒸す流れを体験。蒸してあふれ出たみそを2時間おきに詰め直す間に、住民から毎年1月にある「天龍村の霜月神楽」の様子を聞いた。

 村は、資料が乏しい柚餅子文化を後世に残そうと同事業に応募。ツアーはこれまで住民有志が不定期で開催してきたが、文化発信に役立てようと初めて村が主催した。

 参加した愛知県豊川市の自営業中村宏映(ひろえ)さん(40)は「地域の文化を受け継ごうと、私より若い世代も頑張っている。柚餅子以外でもまた村に来てみたい」。柚餅子づくりを教えた同村坂部の村沢葉花(はばな)さん(30)は「これを機に、地域の祭りにも来てもらえたら」と期待した。

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信濃毎日新聞デジタル https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2024122300596
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