公開を再開した旧横田家住宅の主屋

公開を再開した旧横田家住宅の主屋

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長野市松代町の重文・旧横田家住宅、公開を再開 防火設備の改修を終える 江戸末期の武家屋敷

信濃毎日新聞(2025年1月5日)

 長野市松代町松代の武家屋敷「旧横田家住宅」(重要文化財)が防火設備の改修を終え、4日、一般公開を再開した。主屋などの建物、庭園や菜園がほぼ完全な形で残り、江戸末期の中級武士の住宅を伝える。管理する市松代文化施設等管理事務所は「長く大切に後世へ伝えていきたい」としている。

 文化庁が作った防火対策ガイドラインに基づき、2023年10月から休館して敷地内4カ所に24時間対応のスプリンクラーを新設した。貯水槽を広げた他、かやぶき屋根を守るために粘度が高い液体を放射する装置も設けた。

 住宅は明治初期に富岡製糸場(群馬県富岡市)で技術を学び地域に伝えた和田(旧姓横田)英(えい)や、大審院長(現在の最高裁長官)や明治大(東京)学長を歴任し、同大に女性が法律を学べる女子部を創設した横田秀雄の生家。女子部は、昨年に放送されたNHK連続テレビ小説「虎に翼」のヒロインのモデルとなった弁護士三淵嘉子(みぶちよしこ)が学んだことでも注目された。

 同事務所の降幡浩樹所長は「公開の再開で地域の偉人をより身近に感じてほしい。今後は近隣住民の協力を得て防火訓練も計画したい」と話した。一般公開は午前9時~午後4時半(受け付けは午後4時まで)。

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