しめ縄で「神面」を作る地域住民たち

しめ縄で「神面」を作る地域住民たち

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今年の神様の顔は...目尻が下がって穏やかな表情 長野市大岡の「芦ノ尻の道祖神祭り」

信濃毎日新聞(2025年1月9日)

 長野市大岡地区で7日、県無形民俗文化財の「芦ノ尻(あしのしり)の道祖神祭り」があった。高さ約1・5メートルの道祖神に、各家庭のしめ縄で作った神様の顔「神面(しんめん)」を付ける伝統行事。約1時間半で新たな顔が完成し、地域住民や写真愛好家らが無病息災と豊作を祈った。

 祭りは明治初期に始まったとされる。今年は地元の大岡小・中学校の児童と生徒が作ったしめ縄も使い、目や口、ひげなどを作って石碑にくくり付けた。完成した顔は昨年に比べて眉や目尻が下がり、穏やかな表情だ。

 山村留学で昨年4月から同中に通う1年の藤田雪芽さん(12)は、祭りへの参加は初めてで「口が大きくて機嫌が良さそう。自分で作ったしめ縄が使われてうれしい」と笑顔。同小6年の桜田健太さん(12)は道祖神の顔を見つめながら「見守られているような気持ち」と話した。

 住民の高齢化が進む集落では、地域の子どもたちにしめ縄作りを教えるなどして継承を図っている。保存会の平林武会長(54)は「2人や3人では続けられない伝統行事。地域の人々を見守る存在として残していきたい」とした。

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信濃毎日新聞デジタル https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2025010800681
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