山岳スキー競技の日本選手権黒部・宇奈月温泉大会が19日、黒部市宇奈月温泉で開かれる。県内外のトップ選手が雪山を駆け、スピードやスタミナを競う。宇奈月での開催は4年目で、温泉街から走り始める独特な大会として定着している。主催する日本山岳・スポーツクライミング協会が9日、報道向け説明会をオンラインで行った。
山岳スキーはスキーと登山を組み合わせたスポーツ。往路はスキーを着けたり担いだりして斜面を登り、復路はスキーで滑って着順を競う。「SKIMO(スキーモ)」とも呼ばれ、2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪で追加競技として実施される。
黒部・宇奈月温泉大会では長距離種目のインディヴィジュアルを行う。選手は総湯「湯めどころ宇奈月」前から走り、宇奈月温泉スキー場のコースを周回する。前日には開会式や体験会がある。
説明会では競技の特徴や五輪に向けた選手強化の取り組みが紹介された。同五輪で行われる種目にインディヴィジュアルは含まれないが、将来的には五輪種目になる可能性があるという。
日本山岳・スポーツクライミング協会の小田部拓SKIMO委員長は「温泉街から始まるユニークな大会で、スキーを装着してからの駆け上がりは迫力満点。応援をよろしくお願いします」とコメントしている。
大会は北日本新聞社共催。