上田市国分の信濃国分寺で12日、同寺と地元自治会が催すどんど焼きがあった。100人以上の住民が飾り終えただるまや厄よけの六角柱のお守り「蘇民将来符(そみんしょうらいふ)」などを持参し、積み重ねて焼いた。下火になると、米粉で作り疫病よけの御利益があるとされる繭玉を地元の子どもたちがあぶって味わった。
塩入法道住職(70)がお経を唱え、火入れをした。住民たちは勢いよく燃え上がる炎を遠くから見守った。塩入住職によると、周辺地域でどんど焼きの開催が減ったこともあり、集まるだるまや蘇民将来符の数は年々増えているという。
30分ほどしてから、子どもたちが枝に刺した繭玉を手に、弱まった火の周囲に集まった。同市神川小学校2年の佐藤陽太さん(8)は、早朝から母親と一緒に作った赤、白、緑色の繭玉をあぶった。口にして「軟らかくてほかほかする」と笑顔だった。