福井名物の油揚げの魅力を伝えようと福井県福井市中央1丁目の生地販売「福洋」のスタッフが企画・製作した油揚げをプリントしたトートバッグが、人気を集めている。市内の食品メーカーが作る製品が印刷されており、油揚げ好きにはたまらない逸品。「福井の魅力をアピールできれば」と期待する。
製作したのは村北清美さん。北陸新幹線福井開業に合わせ、県外客向けのお土産として考案した。総務省のデータで福井県は油揚げ・がんもどきの1世帯当たりの購入額全国1位を誇る。福井の油揚げ文化を知ってもらう契機になればと、25センチ四方の巨大な油揚げと小さめのものを複数並べた2種類を作った。
幼いころから油揚げが大好きで、さまざまに調理して楽しんでいるという村北さん。デザインを考える際には、県内さまざまな店の油揚げを購入して"美人コンテスト"を実施。「外側がカリカリと香ばしく厚みが感じられ、真四角ではないものを選んだ」。
印刷の色味も匂い立つようなものに仕上がった。「あぶらげ」として福井では親しまれているが、県外客にも分かりやすいよう「あぶらあげ」という文字を添えた。社員の子どもが書いており、味のある仕上がりになっている。
昨年3月に250枚製作したところ、好評だったことから9月にさらに増産。現在は新たにポーチを商品化する準備を進めている。村北さんは「油揚げバッグにいろんな店の油揚げを買って帰るという県外客もいた。楽しんでもらえたら」と話していた。
税込み1980円。同店で販売している。