富山市猪谷関所館の企画展「飛騨街道と野仏群~野仏に込められた願い~」が、同市猪谷(細入)の同館で開かれ、写真やパネルで野仏を紹介している。26日まで。
野仏は、江戸時代中期から明治期にかけて主に庶民が道端や集落の境界に置いた石仏。神通川右岸の旧飛騨街道東道に194体、左岸の旧飛騨街道西道には152体が並んでいるという。
大日如来や薬師如来、不動明王、地蔵菩薩(ぼさつ)などが彫られ、健康や豊作への祈りといった願いがうかがえる。同館では、同市吉野(大沢野)から同市東猪谷(同)までの約5キロに点在する野仏の種類を示した地図を希望者に配布している。
丸山正宏館長は「展示を見てもらい、雪が解けた後に実物を見に行ってもらえたら」と話している。