雪上を木の板で滑る南砺市五箇山地域の昔の雪遊び「べんた」を再現したアクティビティー「BENTA」の普及に向け、市内の有志が15日、同市井波地域の閑乗寺公園にレンタルコーナーを設けた。開設に合わせてメンバーが板の上に乗って雪上を滑り、安全性や滑り心地などを確かめた。
「べんた」は、五箇山で大正時代に盛んだった雪遊び。冬場の新たな楽しみをつくろうと、地元有志や市観光協会が中心となり、昨年11月に現代風にアレンジして15枚を制作した。
この日はメンバー7人が雪の降る中、滑り心地を確認した。
べんたの仕上げを担当した閑乗寺公園スタッフの木内隆浩さん(38)は「雪質や傾斜によって滑りやすさが違うことが分かった。板を削るなどこの環境に合うよう微調整していきたい」と話した。
市観光協会の担当者は「スキーとは違う魅力がある。冬場の誘客につなげたい」と期待した。
閑乗寺公園管理棟では7枚を用意し、午前8時~午後5時に利用できる。1回千円で、小学4年生以下は保護者の同伴が必要。
このほか、城端地域のゲストハウス「合掌かずら」、利賀地域の同「021base」でも宿泊者向けに貸し出す。来シーズン以降は市内で置く場所を増やし、将来的にはスキー場でも楽しめるようにしたい考えだ。