新潟県胎内市ゆかりの女性武将「板額御前」を描いた合格祈願シールを市民グループが今季も作成し、高校受験を控える市内の中学３年生に贈った。百発百中の弓の名手と伝わる板額にあやかり、合格を射止めてほしいとの願いを込めた。

　板額の活躍を伝えるグループ「板額会」が毎年この時期に作成し、配布している。シールは、板額と夫で同じく弓の名手とされる浅利与一を描いた２種類が１セット。文具などに貼れるよう大きさは縦１・５センチ、横２センチ程度。乙の乙宝寺で祈とうを済ませてある。

　板額会のメンバーが２４年末に市教育委員会を訪れ、中澤毅教育長に市内の中学３年生約２００人分を手渡した。メンバーの須貝真衣子さん（２９）は「シールを受験の後押しにしてほしい」と話した。

　一般の希望者には、乙宝寺とＪＲ中条駅の観光交流室、下赤谷の道の駅胎内で２５年３月末まで無料で配布している。