福井県は4月13日に大阪市で開幕する大阪・関西万博の関西パビリオン内で、恐竜をテーマとした展示を行う。化石発掘の疑似体験や四方の壁に投影する恐竜の映像を楽しんでもらう内容で、国内外からの来場者に「恐竜王国」をアピールする。
関西パビリオンは福井を含む関西広域連合が出展し、延べ床面積1877平方メートル。このうち、福井県ゾーンは126平方メートルで「ツアーゲート」「発掘体験」「時空の旅」の3エリアで構成する。
ツアーゲートでは、肉食恐竜フクイラプトルのモニュメントが来場者を出迎える。発掘体験では懐中電灯型のデバイスを壁や天井に向けると、恐竜の化石が浮かび上がり、発掘を疑似的に楽しめる。時空の旅エリアは幅5・5メートル、高さ4メートルの四方の壁に、恐竜の繁栄や絶滅、現代の福井の迫力ある仮想現実(VR)の映像を映し出す。
県魅力創造課の担当者は「福井のゾーンは関西パビリオン内で最もインパクトがある」と自信をみせ、「恐竜の魅力を体験してもらい、来県につなげていきたい」と話している。
大阪・関西万博は10月13日までで、「いのち輝く未来社会のデザイン」がテーマ。期間中に約2820万人の来場が見込まれている。