おわら風の盆行事運営委員会は、おわらを受け継ぐ富山市八尾町中心部の11町の紋様や踊り手をあしらったうちわを販売する。「福うちわ」と銘打ち、各町の紋様を大きくデザインした11種類と全町バージョンの計12種類を用意。全種類またはランダム5種類をセットとし、17日から申し込みを受け付ける。
おわら風の盆は2月の立春から二百十日の時期に行われ、担い手が風封じと豊作を願い、三日三晩にわたって唄い踊り明かす。紋様は男性の踊り手の法被に描かれており、各町の歴史や誇りが込められている。
うちわは行事の運営資金に充てようと、昨年9月に風の盆会場で販売したところ、観光客らに好評だった。今回は立春前日の節分にちなみ、各町が代々大切に受け継いできた紋様を施したうちわを手にして福を招いてもらおうと、数量限定で再び販売する。
12本セットは限定デザインの手拭い(3千円相当)が付き、21セット限定で1万2千円。ランダム5本セットは40セット限定で5千円(送料別途)。八尾曳山(ひきやま)展示館内の運営委事務局で直接受け取ることもできる。売り上げは行事運営に役立てる。
担当者は「このデザインのうちわが手に入るのは今回が最後になる。縁起物として室内に飾るなどし、おわらの風情を感じてほしい」と話す。申し込みや問い合わせは運営委事務局、電話076(454)5152(平日午前10時~午後3時)。