須坂市野辺の「世界の民俗人形博物館」で１６日、ひな人形の「三十段飾り」の展示が始まった。色とりどりの約６００体が高さ約６メートル、３０段のひな壇に飾られ、訪れる人たちの目を引いている。

　博物館がある須坂アートパークが静岡県のＮＰＯ法人から「恋人の聖地」に認定されているのにちなみ、ぼんぼりなどをハート形に並べた。学芸員の五味大樹さん（２９）は「全国各地から集まった多彩なひな人形を楽しんでほしい」。館内には他に、江戸期から平成にかけての各時期に作られたひな人形もある。

　ひな飾りは、アートパーク内の須坂版画美術館、歴史的建物園でも展示している。４月１３日まで。午前９時～午後５時。入館料は６００円（高校生以下や市内在住の７０歳以上は無料）で、１月１９日までは須坂版画美術館の長寿命化工事の完了を記念して無料。

　須坂版画美術館では、須坂市出身の版画家で医師の小林朝治（１８９８～１９３９年）の代表的な作品などを紹介する企画展も開いている。