志賀町の富来漁港で19日、かご漁による甘エビが今季初めて水揚げされ、金沢市の市場へ運ばれた。旬の甘エビを生きたまま出荷できるかご漁は北陸三県で唯一。6日の解禁から、しけで漁に出られない日が多かっただけに、初物が届いた港は活気づいた。
今季は県漁協西海支所の5隻が操業し、18日に計約5万匹の甘エビを水揚げ、港の水槽に入れていた。市場が開くのに合わせ、漁師らは19日、エメラルド色の卵を抱え、ピチピチと跳ねる甘エビを仕分けし、箱に詰めた。
かご漁は甘エビの傷みが少なく、生きたまま水揚げできるのが特徴。漁は4月末までの予定で、「能登とき海老(えび)」のブランドで出荷、販売される。県漁協西海支所エビかごの会の干場伸也会長は「ひげがついた鮮度のいい甘エビをぜひ味わってほしい」と話した。