昔ながらの手作業で作られ、つるされるかき餅=1月22日、福井県勝山市の「白山平泉寺 旧青木家」

昔ながらの手作業で作られ、つるされるかき餅=1月22日、福井県勝山市の「白山平泉寺 旧青木家」

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編んで、つるす かき餅作り 福井県勝山で最盛期

福井新聞(2025年1月23日)

 福井県勝山市平泉寺町平泉寺で、昔ながらのかき餅作りが最盛期を迎えた。黄やピンクなど5色のかき餅が、すだれのように作業場の古民家につるされ、奥越の冬に彩りを添える。

 伝統食を継承する地元住民でつくる会社「六千坊」が1月5日に作業を始めた。地元で栽培されたもち米で餅をつき、ヨモギで緑、ウコンで黄、古代米で薄紫、アミエビでピンクに色付け。黒ゴマが入った白と合わせ5種類を作る。

 22日は住民7人が作業。短冊状に切られた20枚のかき餅を稲わらで手際よく1連に束ねていった。六千坊代表は「かき餅を編む人が年々少なくなっているが、稲わらで編んでつるすという平泉寺のかき餅を後世に残したい」と話した。作業は2月上旬まで続き、20枚1セットを千個ほど作る。地元の観光案内施設「と之蔵」や同市の道の駅「恐竜渓谷かつやま」で販売する。

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