富山県砺波市特産の「大門(おおかど)そうめん」作りが最盛期を迎えている。22日も生産者が手作業で仕上げた。
大門そうめんは麺が丸まげ状で、強いコシが特長。冷たい風で乾かすことで麺がしまるため、この時期はそうめん作りに適しているという。
同市大門の中嶋正男さん(76)は22日、妻の幸子さん(73)と従業員4人と未明から作業。はさにかけた麺を1・7メートルまで延ばし、寒風で乾燥させた後、丸まげ状に束ねていた。
大門地区では生産者が高齢化で減少し、現在は9軒が残る。
中嶋さんは「伝統ある大門そうめんを守るため、これからも作り続けたい」と話した。