目の錯覚を利用した作品が並ぶ展示=1月25日、福井県福井市の県立こども歴史文化館

目の錯覚を利用した作品が並ぶ展示=1月25日、福井県福井市の県立こども歴史文化館

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「だまし絵」不思議な世界 県立こども歴史文化館で企画展

福井新聞(2025年1月27日)

 だまし絵など目の錯覚を楽しむアート企画展「ミュージアムdeイリュージョン」が1月25日、福井県福井市の県立こども歴史文化館で始まった。だまし絵で知られる画家M・C・エッシャーの作品など不思議な感覚が味わえる約100点が並んでいる。3月2日まで。

 同館と坂井市龍翔博物館の共催。M・C・エッシャーが、三国港の突堤を設計したオランダ人G・A・エッシャーの息子であることを知ってもらおうと企画した。

 エッシャーの作品は約20点展示した。錯視の一種で、エッシャーの代表的手法の一つ「不可能図形」を用いた作品は、永遠に登り続ける階段や、水の流れが無限ループとなっている滝のある建物が描かれている。

 錯視研究の第一人者である北岡明佳教授(立命館大)の作品約40点も並ぶ。縦横約2メートルのパネル「水の渦」は、青い線で描かれた同心円が、錯視により渦巻きのように見える。ライトの光を当てると模様が動いて見える作品もある。世界のだまし絵の歴史を紹介するコーナーや、館内の各所にだまし絵を使ったフォトスポットもある。

 同館の担当者は「視覚の面白さを楽しみながら、県ゆかりの人物について知る機会にしてもらえたら」と話している。

 入場無料。毎週月曜日と祝日の翌日は休館。

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