南砺市菅沼(上平)の世界遺産・菅沼合掌造り集落で26日、文化財防火デーに合わせた啓発ライトアップが行われ、合掌造り家屋が幻想的に浮かび上がった。
菅沼世界遺産保存組合が2023年から実施。27基のライトで家屋10棟が照らし出され、台湾やシンガポールなどから訪れた訪日客らが撮影や散策を楽しんでいた。
同組合によると、集落は約80センチの積雪があるものの、1週間以上雪が降っておらず、屋根雪はほぼない。雪にすっぽりと覆われた景色を求める観光客や写真愛好家は多く、西満組合長は「雪が少ないのは残念だが、見て回るには歩きやすかったと思う」と話した。
菅沼と相倉(平)の両合掌造り集落は12月に、世界遺産登録30周年を迎える。