入居作家らの多彩な作品が並ぶ森の作家展=1月25日、福井県あわら市の金津創作の森

入居作家らの多彩な作品が並ぶ森の作家展=1月25日、福井県あわら市の金津創作の森

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多彩発想であわら表現 金津創作の森入居作家ら14人が作品展 3月2日まで

福井新聞(2025年1月28日)

 福井県あわら市の金津創作の森に入居する作家らによる第11回森の作家展「水・粋・酔(スイ・スイ・スーイ)」(福井新聞社後援)が3月2日まで、同市の金津創作の森美術館で開かれている。計14人の作家が自由で多彩な発想で見せる竹工芸や陶芸、ガラス工芸など約90点が並ぶ。

 「アートは"かがやき"北陸新幹線福井開業記念」と冠して約4年ぶりに開催。テーマに合わせ、あわら温泉と掛け合わせた作品も多数並ぶ。竹工芸の山田道信さんは、田舟を湯船代わりにしたという逸話を基に舟と山車やひな人形を組み合わせた作品を披露。「芦(あし)」の字に見立てた灯籠やつくばいの庭用品もあるほか、山田さんと親交がある細呂木公民館長の近藤辰浩さんによる昭和期の温泉街を描いた絵を添え、温泉文化の魅力を発信している。

 陶芸の大森正人さんはアシ模様の一合升、手おけ形のとっくりやぐい飲みを並べた。招待作家で現代美術家の加藤将司さん(福井市出身)はあわら温泉女将(おかみ)の会と協力し、11旅館で温泉をすくう女将の手のアップ写真を、それぞれ90センチ四方のタペストリーにして天井からつるしている。

 観覧料は一般500円、65歳以上と障害者250円、高校生以下と障害者の介護者は無料。月曜日が休館日(祝日の場合は翌日休館)。問い合わせは同美術館=電話0776(73)7800。

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