穴水町の鹿波白山神社の神輿(みこし)が2日、国の伝統的工芸品「七尾仏壇」の職人の手で修復された。地震による損壊を免れ、57年ぶりに輝きを取り戻した神輿は、4月の祭礼で住民にお披露目される。
神輿は大正時代に作られたと伝わり、担ぎ棒を含めて長さ約3・6メートル、高さ約2・2メートル、幅約1・8メートル。1968(昭和43)年に修繕された記録が残っている。
七尾市藤橋町の老舗「髙澤仏壇店」の4代目の髙澤秀晃さん(82)、5代目の巧さん(50)が約8カ月かけ、金具を交換し、金箔(きんぱく)を張り替えるなどした。牛谷栄一鹿波区長(66)は「立派な神輿とともに地域を盛り上げたい」と話した。