高岡市立博物館の館蔵品展「昔の道具とくらし」が、同市古城の同館で開かれている。「被災資料レスキュー展」を同時開催し、能登半島地震で被災し避難させた資料を展示している。7月6日まで。
「昔の道具とくらし」では、明治から昭和にかけて使われた民具80点を並べた。調理器具や明かり、暖房具などをそろえ、時代の変遷を紹介。人力で水位の低い堀から田へ水を上げた「踏車(ふみぐるま)」もあり、大正期の写真を交えて使い方を伝えている。
被災資料は市内の7軒から同館が寄贈を受けた63点を並べた。江戸期の勝興寺住職法薫筆の掛け軸や、明治期の西洋帆船の取引書、昭和初期に販売された豆菓子の包装紙などを紹介。伏木地区の上空を飛ぶ爆撃機を捉えた終戦直後の写真もある。
同館は、市内で被災家屋の解体が進む中、資料が失われないよう情報提供を呼びかけている。