砺波市は4日、春の2025となみチューリップフェアの開催概要を発表した。夏野修市長は同日の定例会見で、目標入場者数を30万人以上とし、うちインバウンド(訪日客)は昨年のフェアの実績6500人を大きく上回る1万人以上を目指すとした。
今年は、砺波チューリップ公園で4月22日~5月5日の14日間開催する。今年の開催に向け、市はインバウンドの大半を占める台湾での誘客キャンペーンに早めに着手し、現地の旅行会社による旅行商品の造成、販売がこれまでより早く進むようにした。コロナ禍前の2019年の外国人客は8200人で、市長は「円安傾向やコロナ禍からの回復などマイナス要素は見当たらない」として、コロナ禍前の水準を超える外国人客に期待を寄せた。
今年のフェアでは、気球のオブジェを飾る「バルーンロード」、ネモフィラの花が楽しめる「ネモフィラの丘」を新たに設け、公園内を見渡せるパノラマテラスのウッドデッキ、園内の休憩スペースを増設する。
スマートフォンなどで挑戦するチューリップクイズを導入。初級編と上級編を設けて子どもから大人まで楽しめるように工夫する。
公園内のフリーWi-Fi対象エリアを大幅に拡大する。公園近くに通信大手が基地局設置を計画しており、通信環境の向上も見込まれるとした。