大阪・関西万博のJAPANマルシェ内に設ける物販ブース「北陸お花ごっつおマルシェ」のイメージ

大阪・関西万博のJAPANマルシェ内に設ける物販ブース「北陸お花ごっつおマルシェ」のイメージ

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万博で北陸の名産・特産販売 JFC(射水)がブース、伝統工芸のコラボ品も

北日本新聞(2025年2月6日)

 4月に開幕する大阪・関西万博で、ジャパン・フラワー・コーポレーション(JFC、射水市流通センター水戸田・大門、松村吉章社長)が運営する物販ブースの概要が固まった。富山、石川両県を中心に計9社が北陸の名産・特産や万博限定商品を販売する。売り上げの一部は能登半島地震の避難所に花を贈る活動の費用に充てる。

 物販ブースの名称は「北陸お花ごっつおマルシェ」。能登の方言で「ごちそう」を意味する「ごっつお」にちなんだ。ブースは、国内各地の名産品や工芸品を集めた「JAPANマルシェ」内に設ける。万博会場へのアクセスの中心となる大阪メトロの新駅「夢洲(ゆめしま)駅」に近い「東ゲート」前の「一等地」(松村社長)とされる場所だ。面積もJAPANマルシェ内では最大の約150平方メートルを確保した。

 大勢のインバウンド(訪日客)の来場を想定し、北陸の有名店の品をそろえた。

 目玉は富山、石川を代表する伝統工芸のコラボ商品。鋳物メーカーの能作(高岡市)とJFCが展開する高級バラ専門店「ローズギャラリー」が、石川県の事業者と共同開発する。詳細は明らかにされていないが、万博を契機に北陸の伝統工芸を世界に発信したい考えで、世界最大の国際家具見本市「ミラノサローネ」にも出展を計画しているという。

 このほか、芝寿し(金沢市)のすし、北陸製菓(同)の揚げあられ、中田屋(同)のきんつばなどを販売する予定。世界的パティシエ、辻口博啓さん(石川県出身)が監修する菓子店「ル・ミュゼ・ドゥ・アッシュ」(石川)は射水市で育てた食香バラを使った焼き菓子「YUKIZURIローズ」を提供する。

 生花店「花まつ」を運営するJFCは2024年1月の能登半島地震以来、富山、石川の避難所や学校などに花を10万本以上届けてきた。ブースの売り上げの一部は今後の活動に利用する。松村社長は「能登半島地震を風化させないよう、持続的な支援につなげていきたい」と話す。

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