飯山市で8、9日に開く「第42回いいやま雪まつり」に向け、住民らが街なかに展示する雪像づくりを進めている。豊富な雪を資源と捉えて、地域活性化につなげる冬の恒例行事。今回は「ギフト」を共通テーマに大型雪像15体を制作する。雪まつりはステージイベントやマルシェなどもあり、冬の飯山を盛り上げる。
雪像は雪を積み上げて削り出し、飯山城址(し)公園や各商店街などに並べる。本町商店街の住民は今年の干支(えと)「巳(み)」から着想し、コブラとカエル、ナメクジの雪像で「三すくみ」を表現する。紛争が絶えない世界情勢を踏まえ、にらみ合っても争うことはせず平和な世の中になれば―との願いを込めている。建築板金業の中村周一さん(51)は「かわいらしくにぎやかに仕上げたい」。
6日、雪まつりの会場設営や運営補助に例年協力するNPO法人「国際ボランティア学生協会」(東京)の大学生が市内に到着した。東京家政大3年勝木菜々子さん(21)は「学生の力でまつりだけでなく飯山全体を盛り上げたい」。雪まつり実行委員長の藤沢亮輔さん(34)は「飯山の厳しい冬を、楽しんで乗り越えたい」と話していた。