文苑堂書店（高岡市駅南、吉岡幸治社長）は、カプセル玩具の販売機「ガチャガチャ」を使った新サービス「ガチャブック」を富山豊田店（富山市豊田町）で始めた。カプセルに入った番号札をレジに提示すると、書店員がテーマ別に選んだ本と交換できる。

　全国的に書店の閉店が相次ぐ中、書店の魅力を地域に発信する同社の取り組み「街の本屋さん"のこさんまいけ"」プロジェクトの第１弾。ネット販売では体験できない「本との偶然の出合い」を新しい形で楽しんでもらおうと企画した。

　ガチャガチャは入り口付近に３台設置。ハンドルを回すと、番号札が入ったカプセルが出てくる。テーマは「本をあまり読まない方にもオススメ！"はじめての日本文学"」「一度は読んでおきたい！"はじめての海外文学"」など。１回千円で、ドリップ式コーヒーなどが付いてくる。担当者は「選書のプロである書店員一押しの書籍をそろえた。お客様の反応を見て、別のテーマも考えていきたい」と話している。