小松市出身の日本画家、二木紫石(ふたぎしせき)(1893~1979)の回顧展(北國新聞社後援)は9日、同市土居原町の芭蕉洞(ばしょうどう)ギャラリーで始まった。遺族らが所蔵する美人画や仏画など約60点が並び、来場者は独自の画風を開いた二木の作品に目を楽しませた。
回顧展は22年ぶりの開催で、遺族らがつくる実行委が主催した。展示品のうち孫の秀司さん(66)=若杉町=が所蔵する掛け軸「慈恩(美津之図)」は、行水する二木の妻が描かれた代表作の一つ。孫の橋本真知子さん(73)=土居原町=所蔵の掛け軸「春粧」は、初々しい花嫁の姿が色鮮やかに描かれている。
仏画や歴史画も展示された。回顧展は16日までで、平日は正午~午後5時半、土日は午前10時~午後5時半に開かれる。入場無料。