諏訪市の諏訪湖畔で例年9月に開く「全国新作花火競技大会」の実行委員会・運営委員会は12日の会合で、6年ぶりに新作花火大会を行うと明らかにした。2020年以降、新型コロナウイルス感染拡大などの影響で中止に。1日で新作の発表と審査を終わらせる形式ではなく、9~10月の5日間に分散して開催し勝ち抜き形式にする。
新作花火大会は新型コロナの影響に加え、開催経費や運営態勢の確保が困難なこともあって中止が続いた。今回は客足を分散させることで警備費用などを軽減。従来の有料桟敷席は設置せず、直近の19年大会では約6千万円だった経費を3分の1程度に抑えることができるという。
予選会は9月6、13、20、27日の計4日に開く。各日とも花火師5人が打ち上げ、決勝戦出場者4人を選ぶ。10月26日の決勝はこの4人に、予選会で2位のうち最も点数が高かった花火師を加えた計5人が花火を打ち上げ、優勝者を決める。審査は現地での目視と撮影した映像を基に行うという。
実行委によると、大会形式の見直しに伴い花火大会の名称の変更も検討する。実行委事務局の諏訪観光協会は「勝ち抜き形式の競技花火大会は全国的に見ても珍しい。1発ごとの見せ方にこだわった大会にしたい」としている。