2月14日から販売される吉川ナスを使ったレトルトカレー=2月13日、福井県鯖江市道の駅西山公園

2月14日から販売される吉川ナスを使ったレトルトカレー=2月13日、福井県鯖江市道の駅西山公園

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吉川ナスカレーいかが レトルト販売 鯖江の研究会

福井新聞(2025年2月14日)

 福井県鯖江市の伝統野菜「吉川ナス」を使ったレトルトカレー「吉川ナスカレー」が2月14日から道の駅西山公園など市内2カ所で販売される。生産農家でつくる鯖江市伝統野菜等栽培研究会が新たな加工品として企画。とろけたナスの風味とスパイシーな辛さを楽しむことができ、収穫期以外の時期も県内外に魅力を届ける。

 吉川ナスは、千年以上の歴史があるとされる丸ナス。農林水産省が地域の特産品にお墨付きを与える地理的表示(GI)保護制度に登録されている。研究会は海外進出を目的とした農水省の補助を受け加工品の開発に取り組み、レトルトカレーは製造を依頼した坂井市の食品会社が試作を重ねて完成させた。

 吉川ナスや若狭牛、ニンジンなどを具材に使った。吉川ナスは4分の1個分の約50グラムをカットして入れ、とろけた味わいとうまみが特徴。カレーとの相性は抜群で、中辛のみ900個を作った。

 1人前180グラムで販売価格は800円。黄色のパッケージに、ソフトボール大で「黒いダイヤ」と呼ばれる吉川ナスの写真や歴史などの紹介文を入れた。

 14日午前9時から道の駅西山公園、同10時から鯖江市下新庄町の菓子店「うちのぶどう」で販売する。

 香港では100個をテスト販売している。吉川ナスは、特色ある地場産品をブランドとして保護する特許庁の地域団体商標に登録されており、28日~3月2日にJR東京駅で開かれる特許庁主催の催しでも売り込む。

 研究会の事務局がある市農林政策課の職員は「吉川ナスの収穫期は6~11月。取れない冬でも吉川ナスカレーを食べることができる。ぜひ味わってほしい」と話している。

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