JR鉄道最高地点のそばに移設されたC56の主動輪

JR鉄道最高地点のそばに移設されたC56の主動輪

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小海線SL主動輪 JRの最高地点へ 南牧で移設祝賀会

信濃毎日新聞(2018年11月13日)

 南牧村で12日、小海線をかつて走った蒸気機関車(SL)C56の主動輪を村内のJR野辺山駅前からJR鉄道最高地点(標高1375メートル)近くへ移したことを記念する祝賀会が開かれた。主動輪は鉄道研究家の塚本和也さんが2016年に村へ寄付し、同駅前に保管されていたが、このほど村が移設した。

 移設された主動輪で走ったC56は1930年代に約2年間、小海線で客車や貨車をけん引した。太平洋戦争時に供出され、タイで輸送任務を担ったという。戦後、塚本さんが私費で主動輪を持ち帰り、東京の自宅で保管後、村に寄付した。

 移設先は村有地の一角で、最高地点を示す標柱も立つ。乗客が眺められる場所に―という塚本さんの意向も踏まえ、すぐ近くを小海線が通る。佐久地域の有志でつくり、祝賀会を主催した「JR最高地点を愛する会」の黒岩哲夫会長(61)は「村の観光や活性化に役立つよう大いにPRしたい」とあいさつした。

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