ゲストハウスの来春開業を目指して改装作業が進む建物

ゲストハウスの来春開業を目指して改装作業が進む建物

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遠山郷でゲストハウス開業へ 住民と交流の場に、17日催し

信濃毎日新聞(2018年11月15日)

 飯田市や遠山郷観光協会などが同市南信濃和田で来春開業を目指すゲストハウス(簡易宿泊施設)の改修が着々と進んでいる。17日は、地元の商店主ら有志による催しの主会場とし、水引や革工芸などの作家4組を招いた体験講座を開く。遠山郷(上村・南信濃)を訪れる人が地域の暮らしを体験し、住民と交流できる場として発信する。

 ゲストハウスは、秋葉街道沿いの宿場「和田宿」の一角にあった雑貨店「太陽堂」を再生する。木造2階建て(延べ165平方メートル)で、定員14人の施設を計画。市地域おこし協力隊員の水戸幸恵さん(40)が、昨年12月から近隣住民や建物のリノベーション(再生活用)に関心がある若者らと作業している。

 17日の催しは、地域活性化に取り組む商店主らでつくる「和田宿にぎやかし隊」主催。地元に伝わる藤糸の織物を伝承する住民、駆除した有害鳥獣の革を使った製品に取り組む市内の作家らと工芸品を作る。当日は、近隣に完成したシェアハウスの入居希望者向けの説明会や、地元事業者による就職説明会もあり、移住促進を意識した内容になっている。

 水戸さんは「近くの道の駅が観光の表玄関だとすれば、ゲストハウスは住民も利用者も気軽に行き交う勝手口のような場所にしていきたい」と話している。

 体験講座は午前10時〜午後3時で、参加費200〜700円。手作りカレー教室(午前10時から、参加費1200円)や、総菜、菓子の販売もある。問い合わせは市南信濃自治振興センター(電話0260・34・5111)へ。

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