吉崎御坊の開創550年記念事業について議論した実行委の初会合=1月27日、福井県あわら市吉崎1丁目の吉崎西別院

吉崎御坊の開創550年記念事業について議論した実行委の初会合=1月27日、福井県あわら市吉崎1丁目の吉崎西別院

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吉崎御坊(福井県あわら市)開創550年 7月から蓮如発信へ多彩事業

福井新聞(2021年1月28日)

 福井県あわら市の吉崎御坊開創550年記念事業の実行委員会は1月27日、同市の吉崎西別院で初会合を開いた。浄土真宗中興の祖・蓮如が御坊を建立した1471年7月27日を踏まえ、この節目から10月26日までの3カ月間を事業期間とし、記念講演や法要、子ども歌舞伎、吉崎参りウオークを行う計画が示された。蓮如の偉業を発信し、吉崎の再興につなげていく。

 実行委は観光まちづくりに取り組む一般社団法人「蓮如の里吉崎」、吉崎東西別院、吉崎御坊蓮如上人記念館、市、市観光ガイド協会、NPO法人「細呂木地区創成会」などで構成。蓮如の里吉崎の末富攻理事長が委員長を務める。

 計画案では、4月にキックオフイベントとして記念事業のPRと蓮如の偉業を知ってもらう講演を開く。7月からは蓮如の肖像画を歩いて運ぶ「御影道中」の道を巡るウオーキング、高校生の音楽コンクール、関連資料を集めた展示会を予定。東西別院が連携し、合同法要や稚児行列のほか、婚活事業や子ども歌舞伎なども企画する。

 記念事業には県境綱引き大会、「テンプル食堂よしざき」など地元行事も組み込む予定。委員からは「事業充実に向けて協賛金を募る活動が必要」「若者に響く蓮如の言葉をキャッチコピーにしてPRしてはどうか」などの意見が出た。

 会合では、4月末からの吉崎東別院での蓮如忌開催の見通しについて報告があった。昨年は新型コロナの影響で御影道中は中止となったが、担当者は「どんな方法で進めていくか具体的な検討に入っており、2月下旬には決定したい」と説明した。

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