冬の味覚、ズワイガニの漁が6日、富山県より西の日本海で解禁された。射水市八幡町の新湊漁港では雌雄合わせて2250匹が水揚げされ、初競りが行われた。9月に解禁されているベニズワイガニに、大物が目立つズワイガニが加わり、漁港は一気に活気づいた。
ズワイガニ漁は午前0時に解禁され、新湊漁港からは底引き網漁船5隻が出漁。沖合約5キロ、水深300メートル程度の海域で漁を行い、午後1時からの昼競りに届けた。
雄は940匹で、タグを付けた上質のカニも多かった。大きいもので70~80センチで、競り会場に並ぶとぞわぞわと足を動かし、仲買人が早速品定めをした。「コウバコガニ」と呼ばれる雌は1310匹が水揚げされた。雌雄とも昨年の初競りより多かったが、どちらも最高値は1割高になった。同漁協は「いいものがそろい高値になった。幸先のよいスタート」と話した。
主に県内の料理店や小売店に出回る。首都圏の市場など県外に出荷する業者もいた。
漁は12月下旬から来年1月ごろがピーク。県内の漁期は雄が来年3月20日、雌が同1月20日まで。