上田市と市教育委員会は、地元ゆかりの戦国武将・真田氏について解説した冊子「信州上田真田氏物語」を作った。子どもたちに地域の歴史を分かりやすく伝えようと、真田氏にまつわる史実をイラスト入りで説明。2016年NHK大河ドラマ「真田丸」の放送に向け、観光客向けに販売もする予定だ。
冊子は、真田氏発展の礎を築いた幸隆の時代から、昌幸、信幸、幸村(信繁)に至るまでの主な歴史を紹介。上田城築城(1583年)や、第一次、二次上田合戦(1585、1600年)のほか、大坂冬の陣(1614年)では大坂城外側に築いたとりで「真田丸」についても解説した。
文章は市観光課と市教委文化振興課の職員が作成。イラストは真田消防署副署長の柳沢雄二さんが担当した。全ての漢字に振り仮名を付け、難しい言葉には注釈も添えた。真田氏に関連する年表、江戸時代の上田城下町図、市内に残る真田氏ゆかりの史跡分布図も載せている。
冊子はA4判、16ページ。1万部発行し、市内25小学校の全児童、教職員に配った。市教委文化振興課は「郷土学習などで活用してもらい、地域の歴史に親しんでほしい」としている。冊子は現在増刷中で、2月末ごろに販売を始める。料金は未定。市のホームページから無料でダウンロードもできる。