新設された富山駅停留場を出発するセントラム=富山市明輪町

新設された富山駅停留場を出発するセントラム=富山市明輪町

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市電乗り入れ祝う 富山駅、14日開業

北日本新聞(2015年3月14日)

 JR富山駅高架下に富山地方鉄道の市内電車を乗り入れる富山市の路面電車南北接続事業の第1期事業が完了し、13日、同駅高架下の南北自由通路で開業式が行われた。北陸新幹線と同じ14日に運行開始する。

 同市丸の内方向から富山駅に向かって右折していた軌道を駅高架下まで約160メートル延伸し、高架下に新停留場「富山駅」を設置。環状線「セントラム」を含むほぼ全ての市電が乗り入れる。市電と新幹線、在来線がスムーズに乗り継ぎできるようになった。

 式典には国や県、市、富山地鉄関係者ら約160人が出席し、新幹線駅高架下に路面電車が乗り入れる国内でも例のない事業の完成を祝った。


■「百年の計」大きく前進
 富山地方鉄道市内電車の富山駅乗り入れ開業式では、関係者が市電と新幹線、在来線が集結する新時代の交通環境完成を喜び、2019年度に予定される駅北側の富山ライトレールとの南北接続への期待感を示した。

 森富山市長は「『百年の計』との思いで取り組んできたが、ここまで来たかと誠に感慨深い」、富山地鉄の桑名博勝社長は「南北接続に向けて大きな前進。全国に類を見ない交通環境が整った」とあいさつ。北川イッセイ国土交通副大臣、石井知事、中川勇市議会議長が祝辞を述べ、野上浩太郎、堂故茂、柴田巧の各参院議員と高平公嗣県議会議長が加わってテープカット。高木繁雄富山商工会議所会頭や中尾哲雄富山経済同友会特別顧問らがくす玉を割った。

 国交省の清水喜代志大臣官房技術審議官、野田徹北陸地方整備局長、徳永泉北陸信越運輸局長、神田昌幸都市局街路交通施設課長(前富山市副市長)、板倉北日本新聞社長らも出席した。

 式典の後、森市長や桑名社長、北川氏、野上氏、堂故氏、中川氏らは新停留場「富山駅」から、菅山奈緒美運転士が運転する市電環状線「セントラム」に記念乗車した。約30分かけ1周する間に、森市長が環状線沿線の市街地再開発事業やグランドプラザの取り組みを説明した。

 北川氏は「全国に路面電車を廃止する動きもある中で、今回の乗り入れは発想の転換で素晴らしい」と評価。市長は「北陸新幹線とあいの風とやま鉄道、路面電車を抵抗なく乗り換えできるいい空間ができた。多くの人に使ってもらいたい」と話した。

 富山市の路面電車南北接続事業は今後、富山ライトレールを駅高架下へ約90メートル延伸する第2期事業に本格的に着手し20年3月の開業を目指す。


■新電停「富山駅」に記念プレート
 新停留場「富山駅」には、14日の開業を前に高架下施設整備費の寄付者の名前やメッセージが刻み込まれた記念プレートが設置された。

 縦約6センチ、横約60センチのアルミ鋳物製。停留場西側の装飾壁「トランジット・ライティング・ウォール」の下部に常設される。市が昨年6月から1口5万円の寄付金を先着順に195口募ったところ、個人や企業の申し込みが相次ぎ、約1カ月半で締め切った。

 富山の発展への期待や観光客らへの歓迎の気持ちを込めた内容が多く、前副市長の神田氏は「新しき富山の光 とこしえに命輝け」、富山商工会議所は「良き想い出作りに努力する街富山にようこそ」とメッセージを寄せた。

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