福井地方気象台は3日、福井市豊島2丁目の同気象台敷地にある桜(ソメイヨシノ)の標本木の花が8割以上咲いたのを確認し、満開を発表した。平年より6日早い。31日の開花以降、天気が良く気温の高い日が続き、満開を迎えたという。
校庭の一本桜として知られる、越前市味真野小のエドヒガンも満開となった。桜の保護活動に取り組む地元グループ「さくらぶ」によると、陽気を受けて2日から一気に開いたという。14日ごろまでライトアップする。
この日は、雨にもかかわらず、校庭の真ん中でピンクの花を咲かせた巨木をカメラに収める人の姿が見られた。家族らとともに訪れ、初めて同校の桜を見たという坂井市の内田くるみさん(10)は「車の窓から桜が見えた瞬間、思わず『おおっ』と声が出た。5月からは海外暮らしをするので、いい思い出になった」と話していた。