上田市や近隣5市町村の酒類販売店の一部が出資する上田小売酒販協同組合は、上田ゆかりの戦国武将・真田幸村にちなむ特別純米酒「真田丸の里」を企画し、10日に発売した。幸村を描く2016年NHK大河ドラマ「真田丸」の放送決定を受け、日本酒を通じて「幸村ゆかりの地」を内外にアピールする狙いだ。
真田氏の甲冑(かっちゅう)「赤備え」にちなみ、赤を基調にビンやラベルをデザイン。500本作り、売れ行きを見て増産する。酒類業組合法に基づく上田小売酒販組合に加盟する約150店で販売する。この日は、上田小売酒販協同組合の大久保孔夫(ただお)理事長(72)ら役員が、上田市の上田城跡公園内にある真田神社で好調な売れ行きを祈願。禰宜(ねぎ)の今井貴美さん(58)が神事をした。
「真田丸の里」のお神酒を味わった同組合の宮島国彦副理事長(47)は「香りが穏やかで、すっきりした飲み口。お燗(かん)でも冷やでも合うと思う」と解説。「さまざまな関連グッズの中でも本場の本物として、地元の盛り上がりを伝えるお土産や贈答品にしてほしい」と期待していた。1本720ミリリットルで1500円(税込み、箱入りは100円増し)。